「カゼノミナモト」     p.11

そのとき私の耳を掠めて小さな笑い声が通り抜ける。
目をやると、私とは違う形だが羽を持つものがいた。
彼女は私の周りをクルクルと回り、
少しの事を教えてくれた。
「自分が何かを思い出したら、
いつのまにか風そのものになっていたわ」
そして笑い声を残して風に溶けていった。
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