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なかなか来ない電車を待っていた。
遮断機が下りていい加減たった踏切で、
待ち合わせの場所に行くには
この踏切を渡らなければ。
――それにしても遅いなぁ。
普段着けない腕時計にぎこちなく目をやった時、
耳慣れた音が聞こえてきて
慌ててポケットを探る。
「はい…」
応答した耳に君の声。
その時やっと電車が通り抜けた。
その騒音の中でも、僕たちの会話は成立していた。
「じゃあ、後で」
携帯をポケットに戻すと、上がったばかりの遮断機をくぐって歩きだした。
心が通じ合っていると、普通なら聞こえない騒音の中でも会話は成立するらしいですよ。
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