blogのつぶやきから      

― 白の記憶 ―

 まだ降りしきる雪を眺めていたら、君と電話していた時のことを思い出した。
「降ってるね」
「うん、降ってるよ」
「会いに行けないね」
「いいよ、声が聞けたから」
「明日行くね」
 他愛のない会話、なのにこの空気は君を思い出させる。冷たくて真っ白になったガラス越しの景色が、君の声まで僕に聞かせる。
 君は今頃何をしているだろう。



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