外はいつの間にか 白に包まれていた 窓をぬぐう君の指が やけに細くみえた ただそれだけでいいと思っていたのは いつまでだったのだろうか 寒さが床に広がって 初めて本当の淋しさを知る 一人で抱える膝は 何もない現実そのもの 窓の外を見たくて 指を伸ばし触れたガラスに 君の体温が残っている そんなふうに思うほど 外はいつの間にか 青に沈んでいた 足跡のない道に また途方に暮れる
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