blogのつぶやきから      

― 「結晶化の寸前」 ―








空から滴る冷たい雫
見上げた頬に突き刺さるほど冷えて
暖房で上気した肌には心地よい

結晶化する一歩手前の温度が
次々と静かに降りてきて
トゲだらけの心を流してくれる

寒いことも忘れて僕は
冬の雨の中に立っていた

ふと振り返るとそこには
大きな黒い瞳をした幼子が
窓ガラスに小さな両手を押し付けて
僕のしていることを不思議そうに
見つめていた
目が合ってしばらく、
不意にその子は踵を返して
暗い室内に溶け込んでいった

そこで僕は自分の時間を取り戻す
少し重くなった衣服を手で払い
部屋に戻ると机に向かう
やりかけの仕事を片付けるために



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